★2004年5月〜2010年5月までの日記は、『日常で歌うことが何よりもステキ』に収録しました。
★2010年6月〜2011年6月までの日記は、『いやらしさは美しさ』に収録しました。
7月12日(土)
マッサージのせっちゃんのところへ。せっちゃんは、この間、鎌倉歐林洞のライブをお姉さんと観にきてくれた。「早川さん、すごーい。いつもの早川さんと違うんだもの。想像していたのと全然違うから。佐久間さんは背が高くて、指が長くてかっこいいー。早川さんは、ピアノ弾くのに、手がぽっちゃりしてて」「そう、1オクターブがやっと」
「あの歌、全部、本当のことなんですよね」「うん、体験したことしか歌にできないから」「いつごろの彼女だったんですか」「うーん、本屋時代かな」「相手の方は」「最初はお客さん。この辺の方ではないですよねって話しかけた。地元では見かけない美人という意味を込めて。俺、昔からナンパっていうの出来ないんだけど、考えてみれば、レジでナンパしてたんだ」「わー、早川さん、やるー」
「でも、向こうが好きっていうような光線を出してくれなくちゃ話しかけられないですよ。俺、断られると立ち直れなくなっちゃうから。ナンパが出来る人っていうのは、断られても絶対めげない人なんだろうね。僕は駄目だなー」「早川さん、シャイだから。何歳ぐらいの方と……」「20は離れているかな」「やっぱりねー」
「何年ぐらい続くんですか」「うーん、2、3年かな。最終的に振られちゃったりして。いや、離婚して結婚しようということになれば話は別かも知れないけど。佐久間さんみたいにそのたびに離婚していけばうまくいくのかも知れない」「離婚は考えないんですね」「うちのに満足しているわけじゃないんだけどね。俺はだまされたと思っているくらいだから」「面白ーい」「家庭と恋愛は別なのかな。でも、最近はもう駄目。うまくいかない。片思いと妄想ばっかり。相思相愛にならなくちゃ楽しくないものね」