★2004年5月〜2010年5月までの日記は、『日常で歌うことが何よりもステキ』に収録しました。
★2010年6月〜2011年6月までの日記は、『いやらしさは美しさ』に収録しました。
4月9日(金)
昔、貧しい妻と映画「無能の人」を観に行った時、デパートでお弁当を買い、映画館の休憩所で食べるつもりが、途中入場出来ないことを初めて知り、しかたなく、渋谷の雑居ビルのエスカレーターの脇に、デザインとして置かれてあった石に座って(あれは休憩所ではない)、ワンカップ大関を飲みながらお弁当を食べた。恥ずかしかったー。妻は平気。
それから、お母さんの日大病院のお見舞いの帰り、食堂に入らず、お茶の水駅前の公衆便所とブランコしかないような小さな公園で、お稲荷さんとのり巻きを食べた。4月4日(日)
仕事部屋と称し独り暮らししても、どのくらいの間隔で鎌倉に戻るのか見当もつかなかった。週に半々ぐらいかなと予想したが、実際に引っ越してみると(2ヶ月経つが)意外と快適で、あれから鎌倉に戻ったのは、荷物を取りに1回きりで、他の荷物はうちのが東京に来るついでに、2度ほど持ってきてもらっただけだ。
「宅急便で送ればいいでしょ」「駄目」「どうして」「だって昔2人で、姿見や電子ピアノ運んだことあるじゃないか」「いまどきあんな大きな荷物持ち歩いている人いないわよ」「あっ、ギター持ってきてもらいたいんだ」「冗談じゃないわよ」