★2004年5月〜2010年5月までの日記は、『日常で歌うことが何よりもステキ』に収録しました。
★2010年6月〜2011年6月までの日記は、『いやらしさは美しさ』に収録しました。
5月22日(日)
新宿裏窓にてソロライブ。アップライトピアノにヴォーカルマイクなしの生音。今回で3回目、なぜか毎回雨降り。7人で一杯の店に、午後の部、夜の部各12人。普段やっていない曲をまじえて歌ったが、どうだったのだろうか。午後の部が終わって、マスターの福岡さんとアルバイトの真子さんとしばしお話。
「実はこういうお店、僕は入ったことないんですよ、どんな感じなの」
「一人の男性が多いですね。彼女が出来ると来なくなっちゃう」
「カップルでいちゃつくお店じゃないものね。ということは、ここはモテない男たちが集まるわけ?」
「そう言われるとイメージダウンになっちゃう」などとふざける。5月9日(月)
美容院に行った。何ヶ月ぶりだろう。それまでは、女性一人でやっている鎌倉の美容院に通っていた。僕の時だけ、希望を取り入れてくれて、BGMを止め、話しかけもしない。仕上がりもマッサージも気持ちよく、常に快適であった。ただし、予約制のため随分先まで予約が入っていて、東京に引っ越してからは、うまく日にちが合わず、髪を伸ばしっぱなしになっていたのだ。
昔は、髪を後ろで結んでいたくらいだから、いっそ昔のように伸ばそうとしたが、若い時と歳を取ってからでは違う、破れたGパンを若い人が履くのはオシャレだけど、僕が履くとホームレスになってしまうように、お獅子みたいになってしまったのだ。自分でもうっとうしくなり、しかたなく、近所の美容院に行くことにした。
案の定、BGMがかかっていた。予想をはるかに超えた大音量である。ジャンルはよくわからないが、うるさいのなんのって、よくもまあ一日中、これを聴けるなと思った。美容師さんたちは若いが、お客さんはほとんど中年の主婦だ。不思議である。聴きたくないお喋りや音楽を長時間聴かされるのは、嫌いな食べ物を食べさせられるのと同じくらい地獄である。野鳥のさえずりぐらいだけの静かな美容院ないかなー。