Diary 2007

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ユリカモメ


★2004年5月〜2010年5月までの日記は、『日常で歌うことが何よりもステキ』に収録しました。
★2010年6月〜2011年6月までの日記は、『いやらしさは美しさ』に収録しました。


1月20日(土)


久しぶりにHONZIと共演できた。体調がまだ万全でないため、全曲参加ではなく、ライブの前半と後半だけ弾いてもらった。いい音だった。なーんだ、これだったら全曲できるじゃないかと思えたが、実は楽器を持つのも辛いらしく、本来は安静にしていなければいけないらしい。

アンコールで新曲(3年ぶり)を歌った。ライブの前日に出来た。タイトルは、「I LOVE HONZI」。
HONZIの音を初めて聞いたのは10年ほど前、場所は南青山マンダラ、リクオさんと一緒の時だった。リハーサルの時、ステージの脇で聴いていたのだが、すごいと思った。揺れている姿にも見とれてしまった。たしか、髪を赤色か金色に染め、薄い透き通った服をまとっていた。打ち上げで「色っぽかったー」と話しかけたら、「知ってます。リハーサル中、後ろから見られてたの」と言われ(会話はそれだけ)、あー嫌われていると感じた。

それ以来、共演したいと思いながら、ずうっと指をくわえていたのだった。そしたらそのうち、五郎ちゃんとも一緒にやっていることを知り(そのころ五郎ちゃんはやたら美女に囲まれて歌っていた)。五郎ちゃんいわく、「共演した女の子とは、みんなやっちゃうの」。もちろん僕に対してだけの冗談なのだが、もしかしたら、本当なのではないだろうかと僕はうらやましがり、五郎ちゃんが楽しそうにHONZIへ電話をかけているのを横目で見ながら、嫉妬していたのだった。

そんなつながりから、別に嫌われていないことを知り、HONZIと演奏できるようになったのだが、未だ友だちではない。私生活のことはほとんど知らない。電話は出ない。メールは返って来ない。だから、たまにメールの返事が、「はい」だけでもあると感激する。「I LOVE HONZI」の歌にはそんな思いも込められている。


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