Diary 2007

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桜坂劇場のそばにいた猫 2007.9.28


★2004年5月〜2010年5月までの日記は、『日常で歌うことが何よりもステキ』に収録しました。
★2010年6月〜2011年6月までの日記は、『いやらしさは美しさ』に収録しました。


11月17日(土)


鎌倉市立第一小学校クラス会。友だちの名前も顔もほとんど思い出せない。いったい何をして遊んだのかも思い出せない。海岸が松林だったとか、道路を馬車が走っていたとか、汲み取り式の便所だったとか。テレビはなくラジオだけ、手塚治虫を読み、貸本屋があり、テアトル鎌倉で日活映画を観たことなど。あとは、ごくごく断片的な出来事の一場面しか思い出せない。不思議と嫌な思い出だけはないのが救いだ。

「よく相撲とったよな」と言われ、「あっ、そうか」とうっすら記憶がよみがえる。背が低かったから、僕は下にもぐりこむ相撲だったらしい。「Nさんが早川くんのこと好きで、わたし、Nさんとよく早川くんの家までついて行ったことがある」「えー、そうだったの。そのNさんは今日来てるの?」「来てない」
「早川くんはいつもKくんと一緒にいて、影でKくんをあやつっていた」「えーそんな、嫌な奴だったの?」「そんなことないわよ。陰険なのじゃなくて」と別な女性がフォローしてくれたけど、なにしろ記憶がないから、びっくりするのみ。

どうしてそんなに記憶が薄いのだろう。鎌倉にいたのが4年の2学期から6年の終わりまでという短かいせいもある。あるいは、「過去を引きずらない男、何よりも今が大切」というのもある(笑)。
家がそばだった島英二(ザ・ワイルドワンズ)くんとは逢えなかった。1時からはじまり、ビール、紹興酒。2次会で赤ワイン。3次会で泡盛お湯わり。帰り、自転車で転倒。帰宅。


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