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額紫陽花


第5回 文学賞と音楽賞


 どうしてポピュラー音楽は、文学の世界のように「作品」として扱われないのだろう。「商品」として売れるものだけが求められる。商売だから当たり前だが、それではあまりに音楽が寂しいではないか。
 すでに古賀政男賞や服部良一賞はあるが、たとえば、桑田佳祐サザンオールスターズ大賞(ビクターエンターテイメント主催)や松任谷由実女流音楽賞(東芝EMI主催)があっても不思議ではない。たくさんの文学賞があるように、音楽にもいろんな角度から様々な賞があった方が面白いのではないだろうか。
 流行歌とは程遠いかも知れないが、いい歌や才能のある作り手やもっと脚光を浴びてもいい演奏者が埋もれている。それらにスポットをあてていくことが、音楽離れをくいとめ、質の向上にもつながると思うのだが。
 もちろん賞をとったからといって素晴らしいとは限らないが、「数字」だけが重視される体質をいくらかでも変える方向に持っていくことが出来るような気がするのだ。そうなれば、レコード会社、音楽出版社、音楽家、評論家諸氏の選考する側の音楽性も同時に問われる。
 手始めに、高田渡賞なんかどうであろう。賞金は少なそうだけれど。

2005.6.13


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