Diary 2013

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初めてのサンタ 2012.12.25

1月26日(土)


「店の都合で突然中止になるかも知れません」という(ちょっと変な)告知付きのライブだったのに、客席はほぼ埋まってほっとした。小さなバー渋谷dressだ。開演まで佐久間正英さんと店内にいた。顔なじみのお客さんの他に、初めて見かける若いお客さんも半分いらしたような気がして嬉しかった。マスターの森谷さんは、女性のお客様は飲まない代わりに料理を頼んでくれるからいいです、そのかわり音楽聴けなくてとおっしゃっていた。

アップライトピアノを動かせないため、僕は客席に対し背中を向けて歌う。完全に後ろ向きというのはめったにないことだが、小さいお店だから、歌い出してしまえば、不思議と違和感はない。自分の家に友だちを招いて歌を聴いてもらっているような雰囲気だ。佐久間さんは僕のすぐ横で、前を向いての演奏。「最小の音量で弾くから難しいんだ」と言いながらも、僕は歌いながら、佐久間さんは「自由に弾いているなー」と感じた。

かつて佐久間さんが、「早川さんの曲は自由に弾けるんだよ」というようなことを言っていたことを思い出した。その時は、「自由に弾ける」「自由に弾けない」ということは、どういうことなのか訊ねなかったが、たぶん、歌の世界に入れて、自分も同じような気持ちになれて、思ってもみなかったようなフレーズが生まれてくる自由さがあるということなのかなと思った。

岩下の新生姜の社長さんからお土産『We Love 岩下の新生姜』(マガジンハウス)をいただいた。僕は最近、新生姜のファンで、といっても、そのまま切って食べていただけなのだが、いろんな食べ方があることを知った。サラダに添えても、カレーにも、ピザにも、パスタにも、天ぷらにしても、かまぼこにも、豚バラ肉にも、チャーハンにも、何でも合う。美味しそう。

1月6日(日)


NHK「おやすみ日本」に出演する。サウンドチェックと、カメラ割を終えたあと、出番まで控室で待つ。控室のテレビがなぜか映らなかったため、番組が始まってもどういった雰囲気かよくわからず。やっと呼ばれて、スタジオ入口でマイクを付ける。

「おじゃまします。はじめまして。よろしくお願いします」と挨拶をする。実際、出演者の宮藤官九郎さん、又吉直樹さん、小池徹平さんとは初めてお逢いする。内容は、視聴者からの「眠れない声」に答えてゆく形式なのだが、たとえば、「何々が気になって眠れません」ということが、申し訳ないことに、正直、自分にはどうでもいいことに思えて、他の方が答えていたように、優しくなれなくて困った。

他人の悩みがどうでもいいことに思えるということは、さぞかし自分の悩みも他人にはどうでもいいことなのだろうとつくづく感じた。「眠れない声」を寄せてくる視聴者の方は、16歳、18歳の女の子が多いように見受けられたが、若いからしょうがないではなく、若いからこそ、もっと重大な、もっと深刻な悩みがあるはずだと思った。

別にむずかしい話をしたいわけではない。答えが出ないような話を語り合いたかった。そしたら、「わからないが答えだね」とか、「うーん、悲しいね」などとつぶやきながら、眠くなるのではないかと思ったのだ。

1月5日(土)


NHK総合「おやすみ日本」(1/6深夜24:35〜)に出演予定。お話をもらった時、それはラジオなのかテレビなのかわからず、録画ですか生ですかと訊ね、「視聴者からの眠れない声を張り出して……」「あっ、FAXで届くのですね」「いや、メールです」などと、トンチンカンな会話を交わしてしまった。共演は、宮藤官九郎さん、小池徹平さん、又吉直樹さん、60代は僕だけ。視聴者の多くは若い女性が多いそうだ。浮いてしまったりして。


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