Diary 2013

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万座温泉 日進舘のうさぎ 2013.7.23草津温泉 湯畑の足湯 2013.7.23

8月4日(日)


前日2回目の時、デジタルピアノの音が大きくなったり小さくなったりして、原因がわからず、そのまま演奏して、お客さんに聴きづらい思いをさせてしまい申し訳なかった。本来なら、僕が担当している楽器なわけだから、僕が何とかしなければならないのに、僕は何もやれず、佐久間さんがギターを弾きながら、手が一瞬空いた隙に、手元の卓の音量つまみを何度も調整してくれたりした。ギターのフレーズどころではなかったはずである。終わってからも、明日のために、すぐ調べてくれて、解決策を見つけてくれた。何ごとに対しても、イライラしない、腹を立てない、愚痴らない、誰のせいにもしない、人間が出来ている。

「佐久間さんとは、本当に気が合って、たとえば、曲の約束ごとなどで、もめたことないですよね」
「言ってもわかってくれないから」
「どひゃー」

「佐久間さんと僕との関係は45年前からなんです。僕がやっていたバンドを聴きにきてくれて、風月堂で逢って、その後僕が再び歌いだした時に、2枚目のアルバムから関わってもらい。まさかこうして一緒にやれるとは思っていませんでした」。<からっぽの世界>を歌い出す前、僕は心からありがたいと思い(日常では恥ずかしくて言えないから)「ありがとうございます」とお礼を言った。すると佐久間さんも「こちらこそ、ありがとうございます」と答えてくれた。終わってから木原さんは「<からっぽの世界>のエンディング、佐久間さん、どこまで行っちゃうんだと思いましたよ」

充実した2日間だった。木原先生には何から何までお世話になった。大変だったと思うが終始ご機嫌だった。木原さんとは「サルビアの花」と「黒の舟唄」を一緒に歌った。声はよく通り、ギターもピアノもうまい。独学だ。医学は独学ではないと思うが、学ぶということは、たぶん教わっているだけでは駄目で、やはり自分で発見していかなくては独自の道を切り開いてはいけないだろうし、患者さんからも信頼される先生にはなれないだろうなと思う。

ふくちゃんクリニック打ち上げ記念撮影 2013.8.4

8月3日(土)


塩竈ふくちゃんクリニックの木原政博先生から、開業3周年を記念して、歌ってもらえないだろうかと打診があったのは2013年5月初めだった。これまでに、ふくちゃんクリニックで歌ったのは、2011年7月16日、2度目は2013年3月23日、それから1年も経っていない。しかも今回は2日間で4回公演とのこと。「早川さんの歌をどうしても聴いてもらいたい患者さんたちがいるんです。でも、いろんな事情で料金を捻出できない方もいらっしゃるので、今回は入場無料にしたいのです。もちろん、早川さんたちには今まで通りの出演料をお支払いいたします」ということであった。

新曲<君が好きだよ>を初めて佐久間さんと演奏した。佐久間さんのギターが入ると、リズムが微妙に複雑になり、不協和音というのだろうか、僕の歌謡曲っぽい部分がロックっぽくなり、サビの「♪君が好きだよ」というところなど、「月に吠える狼」のように思えた。今回、佐久間さんと一緒にいらした英子さんが「あの曲、はなと一緒に控室で踊っちゃった」と言った。すごく嬉しかった。僕の歌で踊れるなんて、こんな嬉しいことはない。

打ち上げでは、板前さんが来てその場でお寿司を握ってくれた。まあ、美味しいこと。英子さんに「僕もお金持ちになったら、みんなを招待して、こういうことするんだ」と言ったら、笑ってくれた。

8月1日(木)


車谷長吉『贋世捨人(文春文庫)より。
それから私は魚を殺すたびに、罪悪感を覚えるようになった。鯛は殺されるのを厭がって、背鰭(せびれ)を立てるし、ハゲは河豚(ふぐ)の一種だから、腹に浮き袋を持っていて、俎の上に取り出すと、クワッ、クワッ、と鳴く。実際は浮き袋の中の空気が洩れているに過ぎないのだが、それが「殺さないでくれッ。」と言うているように聞こえる。鯉は「俎の上の鯉。」と言うけれど、実際に俎の上におくと、目から泪を流す。

吉本隆明『今に生きる親鸞(講談社+α新書)より。
だいたい、善いことをしているときとか、言っているときは、図に乗ることが多いのではないでしょうか。逆に言うと、他者が悪いことをしている場合には、けしからんじゃないかと、非難することになってしまいます。しかし、人間は、善いことをしていると自分が思っているときは、悪いことをしていると思うぐらいがちょうどいいというふうになっています。

映画はいいなー。
1 『コーラス(2004年・フランス=スイス=ドイツ)
校長から「音楽家くずれめ」とののしられたあと、教室から流れて来る3拍子の合唱曲''Cerf-Volant''。
2 『屋根裏部屋のマリアたち(2010年・フランス)
ラストシーンの笑顔。


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