Diary 2013

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百々和宏とテープエコーズと。渋谷CLUB QUATTRO 2013.2.22

2月24日(日)
横浜黄金町試聴室その2にて佐久間正英さんとライブ。佐久間さんはいつものギターではなく(電源関係の理由によりノイズが乗ってしまうため)、予備のギターで弾くことになった。音色がいつもと多少違うが、やっていくうちに気にならなくなった。

僕の方もエレピで、アコースティックピアノに比べると、正直、うっとりするような気持ちの良い音ではない。しかし、思い通りの音が出せない楽器というのは、実は、自分の身体そのものなのであって、しょうがないことだ。こんな僕だけど付き合って下さいという気持ちで歌う。

演奏中、京急電車の走る音が天井から聞こえてくる。でも雑音ではない。それは自然な音だからだ。雑音というのは、出さなくてもいいのに聞こえてくる音を言う。自分にとって必要でないものはたとえ音楽であっても雑音であり、自分にとって必要な人の声と笑顔こそが音楽なのだ。

2月22日(金)


人は何かしら、くせを持っている。口癖、しぐさ、顔つき。こだわり、偏ったものの考え方、曲げない思想。それを魅力的に感じるか、嫌悪を感じるかだ。たぶん僕は多くのくせを持っていると(自分では決してそう思っていないけれど)、人からは思われているだろうから、そんな僕から言われたくはないと思うが、くせは、極力ない方がいい。

くせのない人が僕は好きだ。普通な人がいい。音楽もそうだ。たくらみのある音楽より、前衛っぽい音楽より、わけのわからない音楽より、わざとらしい音楽より、普通の音楽がいい。普通なんだけど、実はすごい音楽がいい。普通なんだけど、Hな女性がいい。

百々和宏さんと初めてお逢いしてそんなことを感じた。挨拶を交わし、歌を聴き、MCを聴き、あー、自然体でいいなと思った。きどったところがない。かっこつけたところがない。素直なのだ。だから、かっこよくて、みんなから好かれているのだなと思った。(今回の渋谷クアトロでのライブを企画してくれたごく普通な上田健二郎さんにも感謝です)


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